上野動物園の玄関口・上野駅にはいろんな動物たちであふれている!?
~【上野駅】動物のゲートサインの設置計画に携わった社員にインタビューしてみました!~

上野動物園の玄関口である上野駅。列車を降りてから改札を出るまでの間に、動物たちが皆さんのことをお出迎えしてくれているのをご存じでしたか?実は、駅構内を見渡すと、あちこちにいろんな動物たちがいるのです…!!
今回は上野駅のゲートサインの設置計画に携わった東京建築技術センターと上野駅の社員にインタビューを行いました!

―はじめに、ゲートサインとはどのようなものですか?
改札内の通路からホームへ向かう階段の入り口にあるサインのことを示しています。上野駅のゲートサインには番線のご案内や乗り入れている路線の停車駅名が表示されています。

―東京建築技術センターのお仕事を教えてください!
東京支社の東エリア(北は取手駅、南は田町駅まで)にある駅施設などのリニューアルやメンテナンスを行っています。駅施設以外にも事務所ビルや変電所、車両センターなど様々な施設を管理しています。身近なところでは、駅構内にあるお客さま用トイレやベビー休憩室などのリニューアルも担当しています。

有楽町駅中央口(左)、上野駅ベビー休憩室(右)


―上野駅でのお仕事を教えてください!
みどりの窓口でのきっぷの発売や改札でのお客さまへのご案内を担当しています。みなさまにおなじみの「駅員」の仕事をしています。

―なぜゲートサインを設置することになったのですか?
上野駅は多くの路線が乗り入れており、さらに駅の構造も複雑なため、わかりやすい案内サインの作成を検討していました。「1階、2階…」という表記がありますが、もっと視覚的に訴えるデザインを考えていたところ、上野駅社員の「上野動物園にちなんで動物を使用してみてはどうか」という提案から、今回のゲートサイン作成に至りました。

―デザインにはどのような工夫がされているのですか?
動物のサインと番線の数字をご案内すると、場所を特定できるような仕組みになっています。例えば「1・2番線のライオンのゲートは3F旧公園改札前」と、明確な位置を把握することができます。これは乗換案内だけでなく、急病のお客さま救護が発生した際の現場への駆け付けや、異常を発見したお客さまが駅員へ連絡するときの目印としても活用できると考えています。
また、使用開始までに実証実験を行いましたが、当初のイラストは小さく視認性が確保しにくかったため、大きく大胆なイラストへ変更し、2020年8月から使用開始となっています。

実証実験に使用したサイン(左)、改善後のサイン(右)


これなら一目でイラストを認識することができますね。

―様々な種類の動物がデザインされていますね!
全部で8種類の動物(パンダ、ライオン、ワニ、シマウマ、ペンギン、ゾウ、ペリカン、キリン)を使用しています。動物の選定は私たち東京建築技術センターと上野駅で行いました。上野動物園にいる動物から選定しました。

―ほかにどのような工夫がありますか?
動物を選定する際に、英語で発音しやすく、聞き取りやすいものを選びました。これは駅社員が海外のお客さまに対してスムーズなご案内を行うことができる工夫がされています。



実際に駅の中を回ってみましょう。


よく見ると、こんなところに2頭のパンダが!!
このポーズのパンダを見られるのは3・4番線だけ!

―動物のゲートサインが導入されてお客さまからの反応はいかがですか?また、動物のゲートサインが導入されたことによる駅員の皆さまの感想を教えてください。
お子さま連れのご家族がゲートサインをご覧になり楽しそうに歩いている姿が見受けられました。ゲートサイン導入により駅構内が明るくなったように感じます。また、お客さまへの案内方法の幅が広がりました。

―今後こうなったら良いなという考えはありますか?
(東京建築技術センター社員)今回作成した動物のゲートサインをきっかけに、お客さまに楽しんでいただけるようなイベント等を開催できたら面白いなと思います。上野駅の社員と一緒に駅全体の魅力を創造し、活気ある場所にしていきたいと考えています!
(上野駅社員)動物のゲートサインを多くのお客さまに知っていただき、案内にさらに活用することができればと考えています。

―ご利用のお客さま、記事をご覧の皆さまへメッセージをお願いします!
動物のイラストは年代、性別、国籍問わず多くのお客さまに楽しんでいただくことができると思います。設置されている動物サインはそれぞれの場所で様々な表情を見せているので、その違いにもぜひ注目してみてください!

上野駅をご利用の際には、駅構内にデザインされている動物たちを探してみてはいかがでしょうか??

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