2022年4月。
地域活性化を目的としたももいろクローバーZのイベント「ももクロ春の一大事2022~笑顔のチカラつなげるオモイin楢葉・広野・浪江三町合同大会」が福島県楢葉町・広野町のJヴィレッジで開催されました。
2020年に開催予定だった本イベント。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって度重なる延期を経ての開催となりました。
イベント実施に際して、ぜひとも盛り上げたいと立ち上がったのは、南武線の乗務を担当する川崎運輸区の社員でした。
今回はエリアを超えた「モノノフ」の取り組みに、インタビューで迫ります。
―今回の取り組みはどのような内容だったのでしょうか。
Jヴィレッジでももクロのイベント開催に伴い、モノノフ(ファン)そして、当社の社員として何かできないかという想いから始まりました。
車内放送の文案を考え、常磐線の乗務を担当している原ノ町運輸区に放送の依頼をしました。
―やはりファンとしては何かやりたい!という思いが強かったのですか。
ファンとしての思いが強かったです。
ももいろクローバーZが東日本大震災以降、東北地方の復興支援活動を続けていること、このイベントには地域活性化の思いが込められていることをファンとして見てきました。
また、当社が掲げる使命の一つである「東北地方の復興、地域社会の発展に貢献する」は、ももいろクローバーZの思いとつながっていると当社の社員として思っていました。
このイベントが当社エリアで開催されることが決まった時にはチャンスだと思いましたし、東北地方に初上陸ということもありましたので、一緒に盛り上げられることを行いたいと考えました。

―複数の職場で連携した車内放送の取り組みは以前にも行われていたのでしょうか。
横浜支社内では行っていました。
川崎デルタ(川崎駅西口の複合施設)が開業した際に、国府津運輸区、横浜運輸区と連携して車内放送で案内を行いました。
この取り組みを活かして、支社を超えて取り組みを広げていくことが出来ればという思いもあり、2人で発案しました。
―依頼に際して、担当している職場を調べるのも大変だったのではないかと思います。
常磐線の乗務は複数の職場が担当しているので、当日の列車を担当する職場を探すのが大変でした。
幸いなことにいわき運輸区に知り合いがおり、担当の職場を教えていただくことがいただきました。原ノ町運輸区が担当と分かり、依頼することができました。

―原ノ町運輸区に依頼をするのに際して、ハードル等は感じましたか。
周りの方にも声かけをしてみましたが、原ノ町運輸区には知り合いはいませんでした。
その状態で依頼をするのは不安でした。
依頼がどのように受け入れられるのか、原ノ町運輸区がどういう職場なのかもわからなかったので、正直なところ協力していただけるかどうか不安でした。
―原ノ町運輸区の感触はいかがでしたか。
「ぜひやりましょう!」と好感触でした。
車内放送を実施する列車の拡大など、原ノ町運輸区でも取り組みを広げていただきました。
さらに輪が広がり、当日は同じく常磐線の乗務を担当するいわき運輸区でもオリジナル放送を実施したという話も聞きました。

―Twitterではかなりの反響があったかと思います。率直な感想をお聞かせください。
素直に嬉しかったです。
当日は、列車が到着する時間に合わせて村田・渡辺ともにTwitterで検索して、お互いに連絡し合い、はしゃいでいました(笑)
放送文案は通常の車内放送でありながら、その中にファンの方が喜んでもらえるようなキーワードを盛り込みました。
気づいてもらえたら…と思っていたので、たくさんの反応をいただいて嬉しかったです。

―最後に、今後の展望などがありますでしょうか。
今回と同じように、当社のエリアでは様々なイベントが行われています。
今まではその地域で働く社員が取り組みをして、盛り上げを行っていましたが、これからは様々なイベントに関わっていくことが出来ればと思っています。
好きなものに対して、好きだからこそわかることがあります。
そこにお客さまが求めている、感動してくださるものがあると信じています。
自分が担当する地域だけではなく、当社全体のイベントとして捉え、様々な取り組みに挑戦していきたいと思います。
また、今回の企画で原ノ町運輸区ともつながりができました。
このつながりを活かして、協力して様々なことを出来たらと思っています。
―ありがとうございました!
今回のインタビューは、イベント当日のTwitterなどでの盛り上がりを見て、「どなたが文案を考えたのだろう」と思い、調べてみたことがきっかけで実現しました。
自分自身が好きな「もの」や「こと」だからこそわかること、出来ることがある。
しかし、その「出来ること」を形にするのは、意外と難しいことです。
好きなことだからこそ、思いを持って頑張れるのかな、とも思いました。
好きなことに対して、出来ることをまっすぐにやっていきたい。そんな気持ちになるインタビューでした!
(掲載の内容は2022年5月現在の情報です)