七福神と聞いたら、どんなイメージを持たれていますか。
縁起が良いもの、福が来るなど様々な良いイメージが湧いてくると思います。
日本各地に七福神がありますが、茨城県取手市にも七福神の石像が祀られています。
利根川に面した取手市(JR常磐線/取手駅)にある『とりで利根川七福神』を是非巡ってみて下さい。
■七福神とは
福に関する7つの神様を指しますが、それぞれにどんなご利益または特徴などがあるかご紹介します。
・寿老人(じゅろうじん):中国生まれの長寿の神様。千五百歳をこえた鹿を連れています。鹿は禄に通じるといい、鹿の肉を食すると2千年の長生きができるとされ、「お前百までわしゃ九十九まで」と、笑みでいっぱいの姿は健康を授けてくれます。
・布袋尊(ほていそん):中国生まれの福徳円満の神様。実在した禅僧です。大きなお腹を出し、常に日用品を入れた布袋をかついで喜捨を求めながら歩き、人に弥勒菩薩の化身として尊ばれました。信仰心の厚い人には金銀財宝を限りなく与える神様です。
・恵比寿(えびす):日本生まれの漁業・商売繁盛の神様。笑顔はえびす顔とし庶民に人気があります。大漁を祈るうちに海産物の売買から市の神となりました。
・毘沙門天(びしゃもんてん):インド生まれの戦勝の神様。四天王の一人で北方を守護し、財宝を守る神様。また苦境を乗り切る勇気と悪霊を退治する力を与えてくれる神様。別名、多聞天。インドの軍神で武将姿。
・弁才天(べんざいてん):インド生まれの音楽・学問の神様。七福神唯一の女神です。学問・弁舌の神、弁才天として日本に入っていましたが、福徳・財物の神が加わって、弁財天と称されました。別名を妙音天、美音天。音楽の神様ともういわれています。
・福禄寿(ふくろくじゅ):中国生まれの長寿安泰の神様。単身、長頭であかざの杖を持ち、鶴と亀を従えた仙人で年齢は数千年。福(幸福)、縁(生活と経済の安定)、寿(健康にして長命)の三徳をそなえているとされています。
・大黒天(だいこくてん):インド生まれの豊作の神様。有福の権化・勤労の神様、商売繁盛の神様です。頭巾をかぶり、大きな袋を肩にかけ、右手に打出の小槌を持って米俵の上に立っています。
※引用:取手市観光協会/とりで利根川七福神
■とりで利根川七福神
とりで利根川七福神は、昭和56年に創設されたようです。
七福神の石像が祀られているお寺で七福神が描かれた色紙を購入し、各寺にて御朱印を押下してもらえます。
7カ所を巡って御朱印を手にしたときはとても充実感があります。
その分、大きなご利益が得られるのでと感じるのではないでしょうか。
なお、お寺の場所は取手市の東側に位置しています。
各寺にある七福神の名称、お寺名及び住所は、徒歩で巡る場合の周りやすい順で下記に記載します。
7か所巡ると、4~5時間程度かかりますが、途中、晴れていると筑波山が見える場所もありますので、景色を楽しみながらゆっくり巡ってみてください。
歩くことに少し自信が無い場合、公共バス利用もご検討ください(明星院に向かう途中、または東谷寺から戻る駅方面に戻る際の利用)。
① 寿老人(じゅろうじん)/光明寺(こうみょうじ)/取手市桑原1133

② 布袋尊(ほていそん)/普門院(ふもんいん)/取手市井野994

③ 恵比寿(えびす)/明星院(みょうじょういん)/取手市小文間3911

④ 毘沙門天(びしゃもんてん)/福永寺(ふくえいじ)/取手市小文間4264

⑤ 弁才天(べんざいてん)/東谷寺(とうこくじ)/取手市小文間5458

⑥ 福禄寿(ふくろくじゅ)/念仏院(ねんぶついん)/取手市東2-6-52

⑦ 大黒天(だいこくてん)/長禅寺(ちょうぜんじ)/取手市取手2-9-1

※取手市観光協会では、七福神めぐりの地図を配布しています。必要な場合、取手市観光協会へお問合せください。
「とりで利根川七福神」を記事にしてみましたが、それまでは七福神の名称は知っていたものの、それぞれの神様の由来やご利益を詳しく知りませんでした。
記事作成を通じて、七福神に対する見方が少し変わったような気がします。
冒頭にも書きましたが、七福神は全国各地に点在しています。まずは「とりで利根川七福神」を訪れて御朱印を集め、次に全国各地の気になる七福神を訪れてみるのも良いかもしれません。
DATA
名称:とりで利根川七福神
場所:茨城県取手市(市内7カ所のお寺)
最寄駅:JR常磐線 取手駅(上野駅から約40分)
御朱印用の色紙購入:光明寺または長禅寺は取扱枚数が多いお寺
※御朱印代は各箇所でお支払いください
その他:ご神体の購入が可能(お寺へ訪れた際、お問い合わせください)
(掲載の内容は2022年12月現在の情報です)