電車が勝手に停まる??—— JR東日本の最先端!常磐線各駅停車のATO運転

皆さまが電車をご利用になるとき、「いま乗っている電車はどのように動かしているのだろう?」「どうやって正確に停まるのだろう?」と思ったことはありませんか?
電車が好きなお子さまに聞かれて、答えに詰まってしまう方もいるのではないでしょうか。

運転士がハンドルを動かして運転しているんだよ———令和の時代はそうとは限らないかもしれません!
実は、常磐線各駅停車には自動運転が導入されているのです。

この記事では、列車の運転を自動で行ってくれる自動運転(ATO運転)について、実際に乗務している私たち、綾瀬運輸区の乗務員が紹介していきます!
日頃より常磐線をご利用いただいている方も、特にご用のない方も、普段乗る電車が少しでも新鮮に感じていただければ嬉しいです。

ATOとは何の略? 何ができるの?

突然ですが問題です。ATOとは何の略でしょう?
———

正解は「Automatic Train Operation」です!
自動列車運転装置といいます。
①(運転士がボタンを押すと)駅を発車し加速
②速度の調節
③次の駅到着までブレーキで減速
これらを自動で行ってくれます。

つまり、運転士がする操作はボタンを押すだけ…!停車するときの繊細なハンドル操作は行わないのです∑(゚Д゚)


この技術はJR東日本では他の路線に先駆けて、常磐線各駅停車に初めて導入されました。2021年3月13日の導入から2年ほど経ちましたが、安全で安定した運行に向けて日々改良を重ねており、現在は山手線でもATO導入に向けた実証実験が行われています。

運転士が知るATOのスゴイ所!~ホームドアがあっても停車がラクラク!~

常磐線各駅停車では既に多くの駅でホームドアが設置されており、今後全ての停車駅に導入される予定です。
実は常磐線各駅停車のホームドアは決められた停止位置から前後45cm以内の範囲、つまり90cmの間に電車を停めないとドアが開きません。
停車を補助する装置(TASC=Train Automatic Stop Control)なしに完全な手動運転でピタリと停めることは簡単ではなく、一定の技術と経験があっても天候状況などによって停止位置の誤差が範囲を超えてしまうことがあります。
その点、ATO運転は自動でブレーキを制御、しかも車輪が滑りやすい雨のときもスムーズに電車を停めてくれます。
(状況に応じて手動運転を行う場合があります)


ATOやワンマン運転について乗務員が研究中!〜綾瀬運輸区の運転制御Project Team〜

2021年に常磐線各駅停車にJR東日本初のATO運転を導入する事が発表され、ATO導入に向けた調整や研究を行うべく、乗務員(運転士・車掌)による ATO Project Team(PT)が綾瀬運輸区に発足しました。
ATO導入以降は、新たなシステムや輸送形態などの研究を進めるために運転制御PTに生まれ変わりました。
自動運転技術や乗務員をサポートする装置が生まれ変わっても、お客さまが安全に安心してご利用いただける鉄道を追求し続けるために乗務員の目線で研究を行うことはとても大切なことだと考えています。

今後もお客さまに新鮮な情報を現場からお届けしていきたいと思います!
ぜひまたご覧ください♪
お読みいただきありがとうございました。

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