誰でも気兼ねなく立ち寄れる、地域の台所
千葉県は、ホウレンソウやカブ、ネギなどの収穫量が全国でトップクラスという、言わずと知れた農業大国。そんな千葉県の野菜を筆頭に、鮮魚や精肉などの新鮮な食材が手に入る場所こそ「松戸南部市場」です。
1966年に民営市場として開設された松戸南部市場は、約50年にわたって地域で愛され続ける、松戸市の台所的存在。一般の消費者も大歓迎ということなので、これは行かずにはいられませんね。
地元の農家さんが作った朝採れ野菜をゲット
広大な敷地内でも、ひと際目を引く黄色い建物・関連食品棟の中にある「生鮮館」や「食品館」には、全国各地から届く野菜や果物がズラリ。地元の農家さんが毎朝採れたての品物を陳列するコーナーでは、松戸市を代表する野菜「矢切ねぎ」を発見。白身が太く、トロトロの食感で、甘みのある矢切ねぎは、高級料亭でも使われる食材なのだとか。売り切れ御免の地場野菜をゲットするためには早起き必須!

新鮮な野菜を手に入れるなら、警備室のある市場正面入口を入って左側にある「げんきばたけの会」も要チェック。こちらでは全国各地の野菜を中心に、千葉県の野菜も数多く取り扱っています。
松戸市の野菜の中で特に印象的なのは「ポロねぎ」。一般的なネギに比べて太く、白身が短い形状もさることながら、火を通すと驚くほど甘さが出るのが最大の特徴です。また、柏市篠籠田だけで作られている希少な里芋「ねいも」は、シャキシャキとした食感が魅力の伝統野菜。ほかにも一度食べればクセになる野菜がよりどり見どりですよ。

買い物のあとは絶品ランチに舌鼓
市場の中をぐるっと見てまわれば、自然とお腹が空いてくるものです。そんなとき、敷地内にある飲食店に足が向くのは必然。ということで、「げんきばたけの会」の並びにある「江戸ッ子壽司」へ。大トロやウニ、大エビなど、市場直送の旬の魚をこれでもかと盛りつけた「特上ちらし」3500円は、思わず感嘆の声を上げてしまうほどの豪華さ。これは食べる前に写真を撮らずにはいられません。どのネタから食べるか迷いに迷いながら、やっぱり大トロからパクリ。すべてサイズも大きく、大満足間違いなし!
地場野菜を求めて訪れたはずが、その締めくくりにまさかの海鮮丼を堪能することに。そんな思いもよらないうれしい出合いに、早起きをした甲斐があったとホクホクしながら帰路につきました。市場ならではの楽しみ方、おすすめです♪

DATA
●松戸南部市場
【住所】松戸市松戸新田30番地
【営業時間】6:00~13:00頃、江戸ッ子壽司9:30~15:00(夜は予約のみ可)
【休業日】日・祝(水は不定休)
【アクセス】JR松戸駅から新京成バス「三矢小台」行きなど10分の「総合市場前」下車、徒歩3分
※2021年3月時点の情報です。
※新型コロナウイルス感染症拡大により、各店舗の営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗にご確認ください。