「北の鎌倉」の風情を感じながら、街歩きを楽しむ休日~手賀沼周辺の魅力を再発見!

街歩きの新名所! 手賀沼を中心に歩き回ろう

知らない街をぶらぶらと歩くのが大好きな私。今回は、まだ見ぬ魅力があふれているという「手賀沼」周辺へ行ってみることにしました! 手賀沼のアクティビティーというと、花火大会(2021年は中止)やマラソン大会などを思い浮かべる人も多いのでは。でも、実は手賀沼周辺は、それ以外にも知られざる魅力があふれる街なんだとか。我孫子駅を起点に、お散歩しながら探ってみます!

我孫子駅南口を出た所にある、観光案内所で我孫子周辺のマップをもらってスタート。まずは街のシンボル「手賀沼公園」を目指すことにしました。公園坂通りを手賀沼公園に向かって歩くと、うなぎ屋さんがちらほら。かつて手賀沼で取れたウナギは、江戸で評判を呼ぶほどだったそう。我孫子がウナギの街だったなんて知りませんでした。

ウナギの甘いタレの香りにそそられつつ、10分で「手賀沼公園」に到着。どどんと広がる沼は、川とも池とも違う穏やかさ。川だと流れに目が行きますが、当然それはありません。池を中心に造られた公園と違って開放感たっぷり(広い!)。あまりにも気持ち良く、魚釣りをする人、白鳥と遊ぶ子供たちを眺めながらぼうっとしてしまいました。

「手賀沼公園」にはミニS Lも走ります。子供と遊ぶにはもってこいの広々とした敷地。

DATA

●手賀沼公園
【住所】我孫子市若松1
【アクセス】JR我孫子駅南口から徒歩10分
※2021年3月時点の情報です。

創作意欲が湧いてくるかも!? 明治の文人たちに愛された景勝地「我孫子」

手賀沼は、千葉県北部の我孫子市をはじめ柏市、印西市、白井市に接し、自然豊かな四季折々の風景を楽しむことができます。特に我孫子は、志賀直哉や武者小路実篤など、白樺派の文人たちが別荘を構え、「北の鎌倉」と称されていたほどの景勝地でもありました。

手賀沼公園からすぐの小道を入った所にある「天神坂」は、今も彼らが暮らした気配を感じられる場所です。風情ある坂道を歩くと、文人たちが行き交った往時をほうふつさせ、思わずタイムスリップしたかのような気持ちに。彼らの息吹に触れたから、今晩は白樺派の作品を久しぶりに手に取ってみようかな。

天神山緑地へと続く坂道「天神坂」。美しい竹林と緩やかな坂道に酔いしれて、文人気分に。

街歩きと鳥を「極める!」

 天神坂を下った所にある「白樺派の小径(こみち)」を東南方向に少し行くと、白樺文学館や志賀直哉邸跡を見ることもできます。この道は通称「ハケの道」と呼ばれ、台地の崖下を通る道を指す言葉なんだそう。我孫子市内にはあちこちにあり、「ハケの道八景」巡りもできちゃうみたい。ちょっとマニアックだけど、街歩きを極めるにはやってみたいところ。

さらに進むと、柏市へとつながる手賀大橋が見えてきました。橋を渡らずに、その先を行くと日本で唯一の「鳥の博物館」があります。手賀沼のほとりは、1年の間に約100種類の鳥を見ることができるバードウオッチングの名所。博物館では、手賀沼の鳥だけでなく、かつてニュージーランドに生息した巨大な鳥「モア」の模型なども見ることができます。なんでモア⁉という感じですが、鳥って恐竜の子孫だったのよね……と気付かせてくれる“モアの足元”から、地球の生命誕生に思いをはせてしまいました。

また、秋には鳥好きの間では有名な日本最大級の鳥の祭典「ジャパンバードフェスティバル」も開かれているそう(2021年は11月6・7の両日を予定)。今回の散歩でちょっと鳥に興味を持ったから、秋にまた来てみよう。

絶滅した飛べない鳥「モア」。この脚に踏まれたらひとたまりもなさそう。

イメージと違って、手賀沼周辺でイベントがない日でもぶらぶら散歩を楽しめる街だと気付きました。常磐沿線に住んでいながら、手賀沼周辺に行ったことがない人にもぜひ訪れてほしいと思いました。自然と文化に包まれ、リフレッシュできる街。充実の休日を過ごせること請け合いです!

自転車道とランナーや歩行者のための道が整備されているので、安全に行き交うことができます。

DATA

●我孫子市鳥の博物館
【住所】我孫子市高野山234-3
【開館時間】9:30~16:30
【休館日】月(その他、休館日あり)
【入館料】一般300円、高校・大学生200円、小・中学生・70歳以上の方・障がい者の方無料
【アクセス】JR我孫子駅から阪東バス「東我孫子車庫」行き15分の「市役所前」下車、徒歩5分
※土・日・祝は「鳥の博物館」行きの直通バスが運行
【公式HP】https://www.city.abiko.chiba.jp/bird-mus/index.html
※2021年3月時点の情報です。

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