常磐線に乗っていると、都心の街並みから自然いっぱいの風景まで、さまざまな景色が楽しめます。私のお気に入りは天王台駅から取手駅に到着する少し前に見える利根川。川の眺めってなんだか落ち着きます。
毎日何気なく眺めている景色ですが、今日はこの風景をもっと楽しみたくて途中下車。取手駅から6〜7分歩いた土手から見えるのは広々とした芝生の「取手緑地運動公園」。常磐線の鉄橋のすぐそばを歩けます。これって電車に乗っていると絶対に見られない光景ですよね!

川べりまで歩くと堂々とした橋桁が2本。右は常磐線快速、左は各駅停車の常磐線用の橋梁です。右の快速用の橋は数年前に架け替えた新しい橋。橋脚は利根川の水位が低くなる11月から5月までの半年間しか建設作業ができないため、工事開始から旧橋の撤去まで約10年かけて工事をしたそうです。

時々ゴーッと常磐線が行き交う音。ふと気付くとその合間にカンカン、カンカン! 鉄橋をたたくようなリズミカルな音が。一体どこから? と不思議に思い、見上げてみると……。

巣作りでもしているのでしょうか。ハトよりも少し大きい鳥が鉄骨をたたいていたのです。後で調べてみたら、チョウゲンボウという鳥でなんとハヤブサの仲間!

そういえば確かに羽根を広げて旋回する独特の飛び方。キュイッ、キュイと鳴き方も特徴的でした。さらに耳を澄ますと、ピチチチ、ピピッ、ホーホケキョ。いろいろな鳥の声が聞こえていました。
利根川沿いに棲む鳥たちのことが気になって調べていたら、隣の我孫子市に「我孫子市鳥の博物館」という施設があるのを発見! 今度ぜひ行ってみようと思います!

常磐線の車窓から見慣れていた光景も、途中下車してみると新しい発見に出合えました。
DATA
●取手緑地運動公園
【住所】取手市取手1丁目地先
【アクセス】JR取手駅東口から徒歩15分
※2021年3月時点の情報です。