子供の頃から家族で訪れた思い出の食堂、地元になくてはならない店ってありますよね。我孫子市つくし野にあるのはその名も「かっぱちゃん」。我孫子市に隣接する手賀沼にはかつて河童が棲んでいたという伝説があり、そこから命名したそうです。
1978年に市内天王台から移転して40年以上、変わらずに続けている“町中華”。広い店内はとても清潔に保たれていて、女性一人でも入りやすい雰囲気です。

約20種類の麺類に定番中華、つまみまで豊富なメニューは「どれを食べてもおいしい」と地元の人が口をそろえます。今回私が食べたのは「ホイコーロー定食」と「餃子」。

甜麺醬と特製ダレで炒めた甘辛い肉の柔らかさ、春キャベツの甘さが感じられ、後を引くおいしさ。餃子はニンニク控えめ、ショウガが効いた爽やかな味でした。付け合わせの小鉢やぬか漬けもすべて手作りというのもうれしいですね。

オーナー・杉野千恵子さんは服部栄養専門学校で料理を学び、在学中に出会ったご主人と結婚。二人で店を始めたのがおよそ50年前。以来、地元に愛される“町中華”として中には家族4代の常連さんもいるのだとか!
そして実はお笑いコンビ・ナイツ塙、はなわ兄弟も我孫子出身。二人が子供の頃に初めて食べたラーメンとしてテレビに出たこともあるそうです。
「その頃の二人? それが記憶にないの。だってその頃はまだ普通のお子さんたちでしょう? だから突然テレビが来て……、びっくりよね」。そりゃそうだ! 思わず顔を見合わせて大笑いしてしまいました。

お客さんや店のスタッフから親しみを込めて「ママ」と呼ばれている杉野さん。つくし野の町を愛し、愛されているお母さん食堂です。
DATA
●中華料理かっぱちゃん
【住所】我孫子市つくし野6-4-20
【営業時間】11:00〜20:30LO
【休業日】水
【アクセス】JR我孫子駅北口から徒歩17分
※2021年3月時点の情報です。