※新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、開催期間が延長となっています※
2011年3月11日発生した東日本大震災により、大きな被害を受けた常磐線は100km以上が不通となりましたが、その後約9年をかけ、2020年3月14日全線で運転を再開し、今日を迎えます。
新たな一歩を踏み出した常磐線。旧新橋停車場鉄道歴史展示室で開催中の「常磐線展」では、130年に及ぶ歴史や路線の特徴などについて、資料や写真、映像等通じて振り返ることが出来ます。

そもそも常磐炭田からの石炭を運ぶため、路線が建設され、1989(明治31)年に全通した常磐線(当時の名称は「海岸線」)。建設当初は上野発の列車がいったん田端へ向かい、折り返して水戸方面へ向かっていました。現在の常磐線のルートとなったのは、日暮里~三河島間に短絡線が建設された1905年のことです。
そして戦後の高度経済成長期を迎え、仕事を求める人々が地方から上京したこと等で東京圏の人口が急増し、特に通勤時間帯は激しい混雑が発生することとなり、当時の国鉄は混雑緩和の対策を実施しました。
【参考】常磐線史上の大革命! ~50年前の複々線化と地下鉄との直通でガラリと変わった~
https://jobansenknow.jp/399/
普段何気なく利用していた常磐線ですが、130年の歴史を持つ、大先輩への愛着が増しました。入場無料も嬉しい限り。さらに詳しく知りたい方は、ぜひ企画展を訪れてみてください。新橋には安くておいしいランチも揃っています。
DATA
●常磐線展
【開催期間】現在開催中~9月5日(日)
【開館時間】10時00分~17時00分 ※入館は16時45分まで
【休館日】毎週月曜日・月曜日が祝祭日の場合は開館し、火曜日が休館
【入場料】無料
【会場】旧新橋停車場鉄道歴史展示室(東京都港区東新橋1-5-3)
【アクセス】JR新橋駅銀座口より徒歩5分
【公式HP】http://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/
※2021年6月時点の情報です。