【前編】SNSでじわじわと話題に(!?)
取手駅キャラクター「とってくん」のひみつに迫る


皆さまは「駅キャラクター」をご存知でしょうか?

実はJR東日本の一部の駅には、駅独自の公式キャラクターが存在します。

多くの駅が動物をモチーフにしたキャラクターを作成していますが、常磐線取手駅の公式キャラクターは一味違います。
まずは写真をご覧ください。

名前は「とってくん」。
そう、ドアの「取手(とって)」です。


独特のフォルム、好きな言葉が「前度劉郎」、好きな食べ物がフライドポテトとレバー…。

ざっと見ただけでも謎多きキャラクターです。


今回は実際にとってくんをデザインしている取手駅社員さんにインタビューし、とってくんが誕生した経緯や歴史、そして今後の野望(?)に至るまで、とってくんの「ひみつ」を大解剖していきます!



―「とってくん」はどのような経緯で誕生したのですか?

コロナ禍で街のイベントや行事が立て続けに中止になってしまうなど、地域に明るい話題が少ない中、駅から地域を明るくしていきたいと考え、その一つの案として取手駅の駅キャラクターを作ろう!ということになりました。
当初は動物をモチーフにしたデザインを検討しましたが、先輩社員と相談している中で、「取手駅だし取手(とって)にしたら?」という意見がありました。その後、取手駅社員にアンケートをとり、その内容を元にイメージを作成しました。駅長からの「かわいい動物系のキャラクターは多くあるけど、物をモチーフにしたキモカワキャラはあまり聞いたことが無いので人気が出るかも!」という後押しもあり、「とってくん」が誕生しました。

初期の「とってくん」デザイン


最初は細身で取手(とって)に近い形状でしたが、描いていくうちに少しずつ変わってきて、今は丸みを帯びた形になっています。

(駅長)長く生きていれば角が取れてくる、ということですね(笑)


―「とってくん」はプロフィールも独特なイメージがありますが、エピソードはあるのでしょうか?


好きな食べ物の「フライドポテト」は上司の好物であり、職場全体でも人気の食べ物です。駅前にはファストフード店もあるのでコラボもしてみたいですね。
もう一つの好きな食べ物の「レバー」は、取手(とって)なので「鉄分」から来ています(笑)

七夕に合わせて飾られていた「とってくん」。短冊に書かれた願い事は「大好きなフライドポテトに囲まれたい!」


好きな言葉(「前度劉郎」ぜんどりゅうろう:一度去って行った者がまた戻ってくる、の意)については、とってくんの思いにピッタリだと思い選びました(少し渋いですが…)。
気になる!と思っていただけたらありがたいです。

前度劉郎の言葉通り、また帰って来る日を心待ちにして卒業生を見送る「とってくん」。


―年齢の設定などはあるのですか…?

誕生日は12月25日(取手駅開業の日)で、開業時(1896年)から取手駅構内のどこかのドアの取手(とって)だった、という設定です。いつしか魂が宿っていたので、年齢は不明です(笑)

キャラクターとしてのお披露目は2020年12月に誕生祭を兼ねて行いました。その際掲示した誕生エピソード「とってくんものがたり」は、現在も駅に掲示しています。


(とってくんの誕生に迫る「とってくんものがたり」はぜひ現地でご覧ください)


―裏設定(性格)などはありますか?

基本的には丁寧語で礼儀正しい子、という感じの口調です。
しかし、たまにボーっとしてタメ口になる「仙人モード」の時があります。

仙人モード(タメ口)の「とってくん」


インタビューはまだまだ続きます。
次回は様々なバリエーションのとってくんが登場します!
(中編へ続く)

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